K・H（23歳）

学生時代からお世話になっています

最初に出張ホストを始めたのは、学生時代です。確か大学二年から、三年の就職活動前まで二年間やっていました。そのときから、出戻りした今まで、お店にはお世話になっています。キャストの顔ぶれは変わりますが、マネージャーさんなんかは同じで、温かく僕を受け入れてくれました。

なぜ出戻りすることになったかというと、新卒で就職した職場が、あまり自分に合わなかったからです。簡単に言ってしまえば、人間関係でした。まあ、それにもいろいろこちらの言い分はあるのですが、辞めてしまった職場なので、あまり悪く言わないようにします。

ただ、その職場というか仕事にはちょっと未練がありました。自分の第一志望の職種ではあったので、なんとなく辞めた後も、やる気が入らずぶらぶらする毎日でした。そうするうちに貯金も使い果たしてしまって、どうしようかな…と思ったときに、懇意にしてもらっていたこちらのお店のマネージャーさんの顔が浮かんだんです。

「うちで働きなよ」と言ってくださいました

マネジャーのKさんに電話してみると、「それならうちで働きなよ。一回やっているわけだし要領はわかってるだろ？　今も求人を出してて応募が殺到してるから、まあ焦らないでいいけど、返事は聞かせてくれ」と言われ、少し考えてすぐあとに電話をし直しました。

すると「もちろんOK」ということで、晴れて、出戻りで復活しました。本当にあっさりとこんな中途半端な僕を受け入れてくださり、とてもうれしかったし、助かる思いでした。というのも、高額バイトだけあり、働いた分は確実に思っている以上の高収入になります。当面、お金の問題で困っている自分には、これほど救われることはありません。

マネージャーのおっしゃったとおり、仕事のことは覚えていたので、特にブランクを感じることもなく、すんなりと戻れました。お客様も僕のことを覚えていてくださる方もいて、温情で指名を頂戴したりし、優しくしていただいています。「一回くらい失敗すること、誰にだってあるよ、元気出しな」と。

お客様の経営する不動産会社に誘われて

今後のことについては、未定といえば未定ですが、少し動き始めてはいます。というのもお客様が経営する不動産会社で働いてみないかと誘われて、自分としては正直あまり興味のある仕事ではないのですが、聞いてみると宅建の資格を取るとかなり有利で、仕事も相当ラクになると聞いて、心が動きました（笑）

そこで今は昼間は不動産会社の受付業務のアルバイトをしながら、資格の勉強をしています。一度挫折した自分なので、どこまで続くかわかりませんが、とりあえずやれるだけやってみるつもりです。

資格の勉強に関しては、ちょっと自信がないですが、まあ続けて何度か受ければわりと取りやすい資格でもあるらしく、楽観しています。それに、また何かあればこのお店に出戻りさせてもらえばいいか、なんて。でも本当にそれくらい快く、他のキャストの出戻りなんかもいつでも受け入れてくれていて、「本当に助かるね」とみんなで話しています。