J・S（22歳）

本当にちょっとしたことがきっかけです

今流行のフードデリバリーをしています。エリアは新宿周辺です。このへんはさすがに需要が高くて、こっちでもそこそこ稼げているし、フリーターにしちゃあまあまあかな、と。それに自分はもともと、自転車に乗るのが好きで、体も動かせるし自由で楽しんでいます。

このお店との出会いは、本当にちょっとしたことでした。高額バイトを狙って求人に応募したわけではありません。実は、ある日の配達先が、デリバリーホスト店だったんです。それからちょこちょこと配達する機会があり、ある日、多少は顔なじみみたいになったマネージャーさんに、「うちで働いてみない？」とスカウトされたんです。

どんな感じなんだろう、という興味本位で、じゃあ、と受けてみました。まあダメなら別にもしかしたら気まずくなるかもしれないけれど、そのときはそのときだ、と思っていたので気楽に。ですが、始めてみると掛け持ちでうまくいって、しかもすごく稼げています。

月50万円というプチミラクル

デリバリーを基本としながら、週に数回のペースでこっちに出勤する、というゆるいスタイルで、二ヶ月目にして月収50万円を獲得しました。プチミラクルです。もちろん、出前の仕事も合わせてですが、大半はこちらの稼ぎで、しかもそんなにキツくもなく、です。

今はコロナの影響でこっちは営業短縮もあったので、そのときは昼の仕事が中心になったりと、そんな風に複数の稼ぎ口があるのが、安心感を生みます。そのときの都合に合わせて収入がなんとか確保できるので、そんなに深刻に悩まずにこの時代を生き抜けています。

掛け持ちに関して負担を感じることはありません。というのも、思っていたよりこちらのお店での仕事が、ラクといっては失礼ですが、まあそれに近いものなので（笑）お客様に対して、僕はもちろん最低限の礼儀はきちんとしながら、フランクに接するスタイルがウケ手要るので、そこで息抜きできるという気持ちもあります。

副業のすすめ、ですかね

今は何かで一本、これがこれまで通り難しい社会なんじゃないでしょうか。それでやろうとすると、本当にそのはしごを外されたときにどうするんだ、と恐怖感があります。別に自分の稼ぎ方が最上と思うわけでもないし、勝ってる人はもっと楽勝しているのだと思いますが、そういう例外は別にして、庶民なら自分で生きる力を身につけないといけないです。

やっと機能不全だった社会にも復旧の目処が立っていますが、僕はこの先だって何があるかわからないぞ、と警戒する心は持っておきたいと思います。それは、みんなこの空気を吸って生きるうえで、学んだことですよね。だからスキルとか、別の何かは探さないと。

この求人を見ている人には、もちろん応募してみてほしいですし、この仕事ならではの稼ぎも得て、「よし」という明るい気持ちになってもらいたいです。でもそれだけではなくて、学びもあった方がいいと思います。幸い、そういう知的な人々にも囲まれた環境なので。