T・Y（22歳）

なかなか本業が難しくなってきたので…

新宿でキャッチやっていました。この仕事って実は微妙なんですよね。職業安定なんちゃらとか言って、本当に年々うるさくなってきたので…ということでこの際、まあ別に将来性もある仕事ではないしと見切りをつけて、転職することにしました。

他の仕事、といってもとりあえずの高額バイトをまた新宿で、と思っていろいろ探していたところ、昔のキャッチ仲間から連絡があって、出張ホストの仕事を教えてもらったんです。まあ多少噂には聞いたことがありましたが、実際どんなのだろう、と軽く応募しました。

キャッチやっているとなんというかいい意味でそういう部分は麻痺しますね（笑）いちいち考えなくなる。とりあえず声かけなくちゃの商売なので（笑）そんな軽い勢いで入ってきたのですが、それもダメなら別にいいやくらいの気持ちでした。でもうまくいっています。

経歴がわりと評価されたみたいです

元キャッチ、というのはわりとこのお店では評価高いみたいですね。いろいろこういう世界のシステムわかっているだろうということで、僕としてはキャストなんだろうと当然思っていたんですが、なんか最初から実は店舗スタッフの仕事メインでスタートしたんです。

これはちょっとビックリしましたが、そうはいっても街中でキャッチしていたよりはずいぶんとラクそうか、とここもそんな軽いノリで、諸先輩からいろいろ教わり、まあ今なんとか形になってきました。ただ本当にちゃんとした店なので、言葉遣いから何からびしっとして、お客様の気分を盛り上げることはもちろん、キャストのフォローにも注意しています。

ただ現場に出ることもあります。キャストの仕事。急遽誰が来られなくなった、というような場合には、僕は率先して手を挙げるようにしています。別に頑張ってますアピールじゃなくて、単にたまにそういうことをした方が、気分転換になって楽しいから（笑）せっかく転職してきたし、このお店に魅力も感じているので、裏方も現場も楽しみつくしたいんです。

将来、同じような商売ができたら

キャッチの仕事と単純に比較できない部分もあるのですが、この仕事は、でもひとまずスタッフでも高収入だしキャストとして出てももちろんその分の給料もあるしで、やっぱり稼げるものだと思います。金銭感覚が麻痺するほど、とまではいきませんが、それなりに。

でも若いうちだけの仕事かなとも思うので、将来のことは考えてしまいますね…。元キャッチが、何を言うんだという感じですが（笑）でも本当にあの頃と比べて、結構現実的になったと思います。自分の考え方とか、世の中のムードとか、そういうのを意識するようになりました。

それで今思っているのは、コロナ明けに自分も同じような商売できたら、ということです。もちろん丸パクリなんてことはできないので、そこは少々かたちを変える予定ですが（笑）本当にビジネスとしてよくできた仕事だと思うので、経営者として自分のアイデアをそれに加えてより発展させられたら、と考えるんです。