N・E（25歳）

屋台をやりながら副業で

自分はもともと飲食業のバイトを長いことやっていました。そのときにできたコネで、ここ数年は食フェスとか音楽フェスとかイベントで、飲食企業から業務委託を受けて、屋台を出店しています。食、という自分の関心のあることに関わる仕事ができるのは嬉しいですが正直に言ってキツいのはキツいですね…まあ、その分、それなりに稼ぎはいいのですが。

ただ、安定している仕事ではないので、やはりどこかで別に稼げるところが必要となってきます。というわけで、このお店で働いている友人の紹介を受けて出張ホストのアルバイトをしています。歴はもう3年くらいになるかな。わりとキャストの中でも長いほうかも。

給料のいい高額バイトだし、ただでさえ「おいしい仕事だな」と思っていたんですが、最近はモロにそれを痛感しています。コロナの影響で、ほとんど屋台の仕事が壊滅的になってしまったので、この副業には救われたなと心の底から思っています。あのとき紹介してくれた友人に感謝しなければいけませんね。

食えなくなる想定はなかったので…

もともとフェスとかに絡んでやる屋台の仕事なんで、まあ定期で安定している部分もあるんですが、なかなか思い通りに稼げるものではありません。ただ、ここまで壊滅的に食えなくなるという想定はありませんでした。本当、生きてると何が起こるかわかりませんね。

コロナでほとんどのフェスとかが中止になったりして、最初は唖然とするばかりでしたが、その分空いた時間はこのお店でバイトをして、なんとかなっています。こちらの仕事がメイン、というか屋台のほうは一旦休業している状態です。再開の目処も今はありません…。

まあ悲観的になっても仕方ないのかなと最近では開き直っています。こうしてなんとか生活できているわけだし、自分はツイていない中でも、まだマシなほうだったのかなとポジティブに考えることにしました。もちろん、こんな鬱陶しい世の中、早く元通りになって欲しいですけどね。本当にどれくらいかかるんだろう。それも俺が考えても仕方ないのかな。

仕事はラクだし楽しいこともありますよ

この新宿の店の出張ホストの仕事は結構長いんですが、そんな僕から一言言わせてもらうと、この仕事は慣れてしまえばこっちのものです。お客様から指名を受けて東京各地に出張していく、そこで接客する、まあ簡単に言えばそんなものなのですが、特殊なバイトではありますよね。

ただ逆に言うとこういうバイトに最初から慣れている人なんていないんで、そこはお店も理解してくださっています（笑）そのへんはちゃんと教えてもらえるし、なんか高圧的な感じとか一切ないんで、これからやろうという人は安心して応募してみるといいと思います。

自分みたいにいろんな意味で救われたという人は、キャストの中にも多いんじゃないかな。お客様との付き合いとか、高収入のおかげで。人格的にも成長すると思うし、やっぱりお金があったら人間、心に余裕が生まれるもので、大体のことは前向きに考えられるんです。