T・D（24歳）

バーでの仕事がイマイチ過ぎたので掛け持ちしました

自分は今24歳で、2年くらい前に都内のダイニングバーでバイトとして、働いていました。フリーターとはいえ、ダイニングバーの給料はあまりに安くて実家から出ることもできず、しかも店長の態度がアルバイトに対して横暴で、あまり好きではなく、早く辞めたいな…なんて思っていました。とはいえ、都内ですぐに自分のギリギリ最低ラインの給料をもらえるようなバイトを見つけるのって結構難しくて、できたら接客の仕事が良かったのですぐには辞められず、友人になにかよい仕事はないかと聞き回っていました。

そんなある日、実は働いていたバーの同僚が、内緒で出張ホストをやっていたことを教えてくれて、「今なら求人募集しているよ」と教えてもらえたので、僕も掛け持ちで開始することにしました。

出張ホストの仕事で自分に自信が付きました

初めはシフトも自由で、新宿だからダイニングバーからの距離も近いし移動が楽だな…という程度で始めた出張ホストのアルバイトだったんですが、初日から指名をもらい、バーの仕事では考えられないような給料を渡してもらい、一気に出張ホストとして稼げる自信がつきました。マネージャーさんからも「キミなら向いてるから、頑張ればもっと稼げるよ」と言ってもらえましたし、自分自身、対応したお客様が喜んでくれたりするとすごく嬉しかったので、ここ1本で働こうと決めました。

とはいえ、メインで出ていた自分が辞めるというと、ダイニングバーの店長はすごく渋って、脅したり、給料を上げるから続けて欲しいと、あれこれ言って引き留めてきて大変でした。恐らく、自分に出張ホストを紹介してくれた友人もすでに辞めていたので、人が少なくなって店が回らなくなることを恐れたのでしょう。ですが、ダイニングバーは母親の体調が悪く実家に帰るから辞めさせて欲しいと頼んで、無理矢理退職することに成功。その後は、出張ホストのバイトを週5で入れて、収入は三倍になり転職に成功しました。

旧バイト先は潰れ自分は高収入なアルバイト先で働けるようになりました

その後、辞めたダイニングバーはコロナの影響もあり店を閉めてしまい、店長は行方不明になったと風の噂で聞きました。しかも、どうやら借金がだいぶあった模様で、あのまま仕事をしていなくて良かったと、安堵しています。

今では、ダイニングバーで一緒に働いていた後輩も、店が潰れて仕事がないということで出張ホストに誘い、順調に高収入を稼いでいます。あのとき、出張ホストの募集があって本当に助かりました。自分の判断は正しかったと思うので、時には本能に従って、嫌だなと思った職場から逃げて、しっかりと稼げる仕事や、自分に会った職場に天職することは、生きる上で大切だなと思います。自分はもうしばらくここで稼いで、貯金を貯めて、いつか自分のお店を開けるようになりたいと思っています。