K・R（24歳）

テレビ業界の過酷な労働環境で退職した元ADです

僕は24歳、元某番組制作会社のADです。初めはテレビ業界に憧れていて、確かに色々と良くない噂は聞いていたのですが、それも覚悟して入社しました。ですが、1度作成に入ると3～4日は家に帰れないほどの過酷な労働環境で、せめて人間として1日に1回はシャワーを浴びれるような生活環境に戻りたいと、1年ほどで退職してしまいました。それで、しばらくは疲れ切った肉体と、疲弊した精神状態を取り戻すべく休息していましたが、そろそろ仕事を探そうと思い、ですが、前のような過酷な状況での仕事はもういやだなと、シフトが自由で、ちゃんと家に帰れて、かつ、高収入な求人募集はないかと探していました。

そんなときにふと、とある芸能人のYouTubeの番組作成時に取材で訪れた、出張ホストの仕事が、実は自分の希望にそったお店だったことを思い出し、ネットでサイトを探し、ダメ元で応募してみることにしました。

バイトでもちゃんと人として扱ってもらえる感動

ホストとして仕事をすることはもちろん、接客自体も初めてで、不合格になるかと覚悟していたのですが、見事採用となり一安心。それでも初めは慣れない仕事にかなり緊張していたのですが、人として自分を扱ってくれず、失敗ばかり取り上げられて、自分を必要としてくれていなかった元ADの時とは大きく変わり、自分を必要としてくれているお客様がいることに感動。スタッフさんも、本来ライバルであろうキャストですらも、僕のためにアドバイスをくれたり、気を使ってくれたりとかなりよい環境ですごく嬉しくなりました。

さらに環境が良いだけではなく、給料も良くて、自由に出勤もでき、ナイトワークですが夜にしっかり8時間眠れるようになって、本当に体調が良くなりました。夜も眠れるというのもおかしな話ですがお客様も無理強いしたりせず、お互いがベストな方法でお付き合いさせていただける環境が整っているお店なので、お酒を無理に飲んでお客様を引き留めたりする必要が無いんじゃないかなと思っています。

東京に引っ越してキャンプも行けるようになりました

働き始めて半年。今まではギリギリ東京に近い神奈川に住んでいたのですが、貯金に余裕もできたので、都内に引っ越しをすることもできました。あのまま働いていたら、自分はどうなっていたのだろうかと思いますが、これまで仕事が忙しくてなかない行けなかった趣味のキャンプに行く回数も増えて、毎日生きている張り合いが出るようになりました。

将来はもしかしたらソロキャンパーとしてYouTuberをやっているかもしれませんし、またテレビ業界に戻っているかもしれませんし、全然別の仕事をしているかもしれません。正直今はまだ先の事が考えられない状態ですが、しばらくは、恩もあるこの出張ホストの仕事を頑張って、いざとなったら何でもできるように貯金したり、人間関係を広げて人脈を築いていきたいなと考えています。