N・C（20歳）

病を得て考えたこと

少し重い話にはなりますが、17歳のときに病気を患いました。治療の結果回復することができ、こうして今も生きていられることに、幸せを感じています。あの日々が与えてくれたものは大きいな。好きなことをやって生きないといけない、そう思うことが一番です。

高卒後に、地元の先輩の紹介でメンキャバをやりました。一度華やかな世界に身を置いてどんな風になるのか、それを経験してみたかったんですよね。それがやっぱり楽しいものでこの業界向いているなと、まさしく「好きなこと」を見つけ、一意専心することにしました。

メンキャバは一年程度いて、その後ちょっとした縁、言ってしまうとお客様の紹介でレンタル彼氏、つまり今の仕事に落ち着きました。それから一年半程度やっていますかね。前職と違うところはいろんなところにまさしく出張できるので、外の空気が吸える新鮮さにあります。これは大きいですよ。実際、ホストから転職してきて同じことを言う人もいます。

毎日がスペシャルで楽しいです

いつからかこの仕事に深い愛着を覚えるようにすらなりました。お客様に指名していただいて、新宿を拠点として各地へ出ていって、そこでデートやショッピングなどのお付き合いをする。こういう非日常的な体験が、日常的にできる。本当に特別な仕事だと思います。

僕はもともと人と接することに関してはフツーくらいで、とりたててコミュ力が高い人間というわけではなくても、やっぱりお客様の喜ぶ顔を見ると嬉しいです。以前よりも変化に富む毎日に、充実感があります。灰色な生活にも苦しんでいる方に勧めたい仕事ですね。

けれどもちろん給料面で魅力を感じていないかといえば、それは嘘になります（笑）やはり働いた分が、その対価が、自分の思っている以上、本当に実際釣り合わないくらいの分となって返ってくるのは、シンプルに嬉しい。これぞ高額バイト。稼いだお金は自由に使って人生を謳歌しています。

転職してよかったと思います

この仕事に微妙にジョブチェンジして、よかったと思っています。転職成功です。それまでと同じ仕事を店内業務としてこなしていたら、いつか飽きてしまったのではないかなと、そういう気もしますね。何事も新しいことに挑戦してみるというのは大事なことです。ただ僕に関していえばこれが天職かなと思うので、もう他のことをやろうとは思わないかな…。

いや、一個だけあるとすれば、いつか自分の店を持ちたいとは思います。だって出張ホストなんて、東京以外にはほとんどないようなお店じゃないですか。だから、それを全国に広めるというか、少なくとも都会では成立するようなビジネスだと思うので、どこかに持っていけたら、と妄想します。そのためには裏方の仕事も、いずれ勉強しないといけませんね。

自分の場合は紹介でしたが、お店は求人の募集を見てやってくる、本当にそのへんにいるフランクな仲間たちという雰囲気なので、何か多少のコンプレックスとか引け目とかあっても、キャストに挑戦してみてほしいです。楽しいし、安心して働けるいい環境ですよ。