S・S（25歳）

コロナ禍で稼げなくなった自分を助けてくれたバイトです

自分は25歳で、スタジオミュージシャンをしているベーシスト。中学校の頃からベースに目覚め、専門学校まで行ってずっとベースを弾いてきました。そんな自分は、普段は様々なアーティストの後ろで演奏したり、レコーディングに呼ばれて参加したり、音楽学校の講師をしたりして稼いでいたのですが、コロナの影響でライブが中止になり、そっちの収入が途絶えてしまい…。さらにはレコーディングもどうしても人と関わることですし、そもそも音楽の売り上げ自体が減ってしまったと言うことでほとんど中止。また、学校もオンラインメインとなってしまい、一応月に１～２日ほどは講座を開いていますが、収入なんて一切稼げなくなってしまったのと同じくらいに。

実家暮らしでもなく、ベース以外で生計を立てる方法も知らなかったので貯金がどんどん減ってしまい困っていたときに、先輩ミュージシャンに紹介してもらったのが、出張ホストの仕事でした。

先輩も出張ホストのバイトのお陰で助けられました

先輩自体、20代の時に仕事が全然なくなってしまい、当時高額バイトとして求人募集をかけていたこのお店で働いて、かなり助けられたとのこと。「あのままだったら、もう音楽でなんて仕事ができず、今頃肉体労働とか日雇いの仕事をしつつ、腐っていたかもしれないね」なんて言っていました。音楽業はこうした収入の波が激しいので、よくある話なのですが、それで一旦諦めるともう後戻りができないのも痛いんです。

自分自身も、補助金はあるものの、楽器を購入したり、音楽編集の為にハイレベルなパソコンを購入したりしており、借金返済もあったので、高額バイトならばと、すぐに面接に応募してお世話になることにしました。ホストなんて未知の世界でしたが、親切なスタッフさんに助けられ、また、お客様の質がすごく良いので安心して仕事ができる環境だからか、指名をもらうこともできて、以降はお陰様で生活に困窮することなく稼げることができ、さらには貯金も増加することまでできました！

将来の夢もこのまま叶えてしまおうと思います！

このように、どうにか一番辛い時期を、この仕事で乗り越えることができたので一安心。現在では、東京都の助成金を使って23区内に自身のスクールをオープンすることになりました。もちろん、広告宣伝費用などは自分の持ち出しですが、出張ホストの仕事がベースにあるので安心して出すところは出すということができます。

ピンチの時にはありがたい、安定して稼げるお店ですが、自分はスクールを大きくしていき、いつかはここで、ライブをしたいボーカルと演奏者をマッチングさせたり、音源スタジオとしての機能を設けたりとかして、ここで全ての音楽にまつわる物事が解決できるような、オールインワンのスクールにしていきたいと思っているので、いずれは出張ホストを退店して、自立するのが目標です。