R・S（22歳）

ゲームの道に挫折して…

専門学校でゲームクリエーターを目指して勉強して、就職したんですが、ゲーム制作会社は厳しい世界ですね。もう何が辛いといって、拘束時間です。すごい長いこと椅子に縛り付けられて、まあ残業代だって想像の通りです。しかも基本的に薄給。目が痛い、辛い毎日。

それもやりがいのあるゲームタイトルならいいんでしょうけど、新人に回ってくるのなんてタカが知れています。僕はその中でも誰がいったいこんなゲームをやるんだというような正直言ってあまりやりがいを見出せないゲームの、デバッグとかもやっていました。

こうなるとゲームクリエーターとしてずっとやっていく道というのを、明るく描くことができません。だから、思い切って道を変えることにしました。人から見たら、挫折ということになるのかもしれません。けれど、自分なりにそのときは精一杯やっていたつもりです。

ダーツバーでの紹介から入店

挫折して何をしていたかというと、しばらくは新宿のダーツバーで働いていました。それも生活費を稼ぐため、そしてダーツバーという場所のちょっとした特別感みたいなものに惹かれて、という感じです。まあそれはそれで、そんなにキツくないし、いい職場でした。

けれどなんだか煮え切らない毎日を送っていたところ、そんなにヒマそうならこの仕事やってみたら、と紹介されたのが出張ホストでした。僕はそんな仕事がこの世の中にあることすら知らなかったのですが、結構良くしてくださる常連様からの紹介だったので、なんとなく気になったんです。

それからちょこっと調べてみて、なかなか高収入で、しかもそんなにきつくなさそうな高額バイトということで、面接に行ってみました。すると幸いなことに採用されて、そのまんまの流れで…という感じです。選び取ったというよりは、なんとなくこのお店にきた、という僕です。

掛け持ちバイトで一ヶ月